弊社のフローリングやウッドデッキに使用している主な樹種の紹介ページです。
チーク(Teak)
市場名⇒ チーク(Teak)、ジャティ(Jati)
学 名⇒ Tectona grandis
科 名⇒ クマツヅラ科(Verbenaceae)
属 名⇒ Tectona
比 重⇒ 0.57〜0.69
圧 縮⇒ 445
曲 げ⇒ 920/cm2
心材と辺材の差は明らかで、辺材は黄白色をしています。心材は産地によってかなり差があり、金褐色、濃褐色などを示し、しばしば濃色の縞が入っているものもあります。木理は直通で、肌目は粗。
チークは、中南米産のマホガニー、北米産のウォルナットと共に世界3大銘木に数えられ、材木の中でもひときわ人気のある高級銘木のひとつです。寸法安定性に優れ、その上腐食、磨耗等の耐久耐水性も良く、さらに曲げ、圧縮、剪定強度もあり、白蟻や害虫等にも強いのが特徴です。
元来はミャンマー、タイ、インド等が原産地ですが、その有用性のため数百年前より植林が始まり、現在は熱帯地域の東南アジア、中南米、アフリカ等の国々で広く植林されています。
用途は、家具、建具、ドア、フローリング、甲板、彫刻、デッキ材、内装材など広く利用されています。そのため、世界中で需要が高くチーク材独特の香りや色目もよく、その価値は高く評価され世界中にマーケットがあることでも知られています。
弊社はこのチーク材の優れた特徴を生かし、一般住宅向けのフローリングの他、床暖房対応型フローリング、カルプクッション付フローリング、置き床対応型フローリング、さらには特注寸法フローリング等、各種製品を生産しています。
ローズウッド(Rosewood)
市場名⇒ ソノクリン、ローズウッド、紫檀
学 名⇒ Dalbergia.latifolia Roxb
科 名⇒ マメ科(Legumisosae)
属 名⇒ Dalbergia
比 重⇒ 0.75〜0.82
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
インドネシア現地ではソノクリンと呼ばれ、日本では、ローズウッドや紫檀と呼ばれる高級銘木の一種です。
世界の熱帯、亜熱帯に分布し、木材を生産する樹種は20種程度と言われています。東南アジアではインド、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、インドネシアなどより産出されます。
新鮮な材はバラの花のような芳香を持ち、辺材は淡色で、心材は、濃紫褐色ないし、濃赤紫色で、濃紫ないし黒紫の縞を持っています。高級銘木として、唐木細工、キャビ ネット、ベニヤなど装飾的な用途に使われることも多いです。
天然自然色で落ち着きのある黒紫の色調をだし、一見して高級な重厚感のある本物の色彩で人気が高く、無垢床として収縮や反りも少ないので、特に高級住宅には人気が高いフローリングです。
メルバオ(Merbau)
市場名⇒ メルバオ(Merbau)、クイラ(Kwila)、イピル(Ipil)
学 名⇒ Intsia palembanica
科 名⇒ マメ科(Legumisosae)
属 名⇒ Intsia
比 重⇒ 0.74〜0.94
圧 縮⇒ 591
曲 げ⇒ –
マダガスカルから東南アジア、ニューギニアを経て、オーストラリア、サモア、マーシャルなどに熱帯地域に広く分布するメルバオは、クウィラ、イピルとも呼ばれ、熱帯産木材では最も利用されている材のひとつです。
心材と辺材がはっきり区別でき、前者は鉄を思わせるような色をしています。道管の中に白色や黄色のシュウ酸石灰を含んでいるので他の材と区別しやすいです。
白蟻や害虫に強く、耐水性や、熱射に対する耐性も十分にあり、南洋材の中でも最も重硬な木材の一つとされており、重量工作物、橋げた、床 板、床柱、仏壇、重量物梱包用材などの強度、耐久性を必要とされる用途に用いられています。
ヨーロッパでは古くより内装材、ドアー、家具用材として多岐にわたって利用され、最も人気のある熱帯産木材のひとつとなっています。
花梨
市場名⇒ カリン、プラドゥ、バダゥク
学 名⇒ Ptrocarpus macrocarpus
科 名⇒ マメ科(Legumisosae)
属 名⇒ Pterocarpus
比 重⇒ 0.72〜0.88
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
カリン材は東南アジアのタイ・ラオス・ベトナム・カンボジア周辺に植生するマメ科のPterocarpus属のmacrocarpusの樹種です。似た材としてPterocarpus属のindicusの樹種でフィリピンやインドネシアで産出される同じ属のリングアと呼ばれたり、ナーラと呼ばれる材があるが硬さや重み質感に若干の違いが見られます。
独特な芳香を醸し出すカリン材は主要産地のタイ、ラオスではプラドゥと呼ばれていて、赤褐色を基調としてやや黄色を帯びた部分もあり硬質で寸法安定性も高く、その上、シロアリ等の害虫にも強く耐水性にも優れる高級材です。
中国では家具材やドア、床柱など様々な日常の用途に使用され、重宝されてきた材です。日本では唐木のひとつとして呼ばれています。マガイ物も多いのも確かですが、それも入手が困難な希少性と高級材という人気の高さゆえでしょう。中国では、王朝時代からこよなく愛されてきた高級材です。
ケンパス (Kempas)
市場名⇒ ケンパス
学 名⇒ マメ科(Leguminosae)
属 名⇒ Koompassia malaccensis
比 重⇒ 0.77〜0.99
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
インドネシア、マレーシアなど、東南アジアおよびニューギニアなどに広く分布しているマメ科の広葉樹で、同属のメンガリスなど含めて3種が知られていますが、 実際はそれ以上あると言われています。
日本国内には一時期、鉄道の枕木として使用されていましたが、現在では建築用資材としての用途が多くなっています。フローリングは特に近年使用頻度が増加し、かつての枕木の使用よりもフローリングとしての使用が有名になっています。フローリングとしての色調は赤系とまた薄黄色の色合いを示し、色合いだけならカリンと似ているといえます。また産地と種によって色合い、そして比重に大きな差があり、当社のケンパスは選別された樹種から赤褐色の強いかつてのケンパスの色合いを除いた、柔らかみのある色合いの材を中心に選別、使用しています。
この材は硬く頑丈ですが、個体間の比重差がかなりあるため乾燥が難しいです。以前は天日で数年をかけて乾燥していたそうですが、現在では人工乾燥室での強制乾燥が行われています。それでもこの材の含水率を一定にするにはかなりの技術を要します。乾燥を間違えると暴れや反りの大きな原因のひとつになり、いまでも メーカー間でかなりの技術的な差がみられます。適切に乾燥された材は狂いも少なく、色合いも良く、さらに硬く強いことから、一般住宅はもちろん、学校や病院、ホテル、店舗、事務所などの重歩行施設の床に使用され、フローリングとしての用途はさらに広がっています。
アカシアンロック(ピーラン Pilang)
市場名⇒ ホワイトバークアカシア(英名)、ピーラン(インドネシア名)
学 名⇒ ネムノキ科、マメ科
属 名⇒ アカシア属
比 重⇒ 0.75〜1
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
ピーランはアカシアの一種でハードウッドとして知られています。主な植生地域はインド、インドネシア、タイ、ベトナムなどの東南アジアです。木の高さは30メートル近くまで成長し、幹の直径は約1メートル。材は自然に植生しているのと植林で植えられているのと種類も数種あります。材は頑丈で硬いので家具用材や様々な用途に使用されてきましたが、材の色彩が豊かなのでハードウッド・フローリング材としての利用が多いです。材の色の特徴は外側に近い部分はやや黄色がかったグレーとストライプ模様を示し、また、芯の部分は赤みがかった茶色の色合いが特徴的です。特にピーランの特徴であるストライプの模様が人気のようです。
黒檀(Ebony)
市場名⇒ エボニー、カマゴン、クロキ
学 名⇒ カキノキ科
属 名⇒ カキノキ属
比 重⇒ 0.85〜1.09
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
辺材は淡い赤色を帯び、心材では黒色と淡い赤色の帯が交互に配列して特徴的な縞をつくっています。この特徴である縞は個体によりさまざまな模様を形づくっています。真っ黒な材質を本黒檀または、真黒(マグロ)といい、縞があるものを縞黒檀と呼んでいます。非常に重く堅い材なので、加工はとても難しいです。耐久性は非常に優れていて、用途としては、角材や装飾用、彫刻、唐木細工や楽器などに使用されています。
アカシア(Acacia)
市場名⇒アカシア
学 名⇒ Acacia Mangium
科 名⇒ マメ科(Leguminosae)
属 名⇒ アカシア属(Acacia)
比 重⇒ 0.53〜0.7
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
心材の色合いは栗色からミディアムベージュ、辺材はクリームベージュです。木目は真っすぐで、わずかに交錯しています。非常に丈夫で、乾燥収縮が少ない特性を持っています。衝撃に対して強く、腐蝕や耐朽性に富んでいます。
ナラ
市場名⇒ ナラ、オーク
学 名⇒ ブナ科(Fagaceae)
科 名⇒
属 名⇒ Quercus crispula
比 重⇒ 0.59~0.67
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
北米や北欧では定番のフローリングです。白い色に映える木目が特徴で、無垢ならではの木目を楽しみたい方にオススメです。白い色がお部屋全体を明るくしてくれます。弊社では保育園や体育館の床として施工実績の多いフローリング材です。
カバ桜
市場名⇒ カバ、バーチ
学 名⇒ カバノキ科(Butulaceae)
科 名⇒
属 名⇒ Betula,madimowi cziana
比 重⇒ 0.5~0.6
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
カバ桜は、桜という名がつくように、桜の花の薄いピンク色をしております。材の特徴である小節がみられますが、木目同様に、これも無垢の一つの模様として味わい深いものです。清潔感のある色合いなのでナラと同様に、学校施設などでの使用が多いフローリングです。
マホガニー(Mahogany)
市場名⇒ マホガニー
学 名⇒ Swietenia macrophylla
科 名⇒ センダン科(Meliaceae)
属 名⇒ マホガニー属(Swietenia)
比 重⇒ 0.54〜0.64
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ –
チーク、ウォールナットと並ぶ世界三大銘木のひとつ。乾燥による狂いがほとんどなく、強度があり腐食や磨耗にも強い材。年代を経ると色合いも深みを増していくので経年変化を楽しめます。弊社のフローリングにはインドネシアの植林材を使用しています。
セランガンバツ(Selanganbatu)
市場名⇒ セランガンバツ、バンキライ、バラウ
学 名⇒ フタバガキ科
属 名⇒ Shorea
比 重⇒ 0.84〜1.05
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ 1.370〜1.500Kg/Cm2
セランガンバツはバラウやイエローバラウ、またはバンギライとも呼ばれています。この材の産地はインドネシアではジャワ島をのぞいてスマトラ島、カリマンタン島 (ボルネオ島)、スラウェシ島、ニューギニア島(イリアンジャヤ)で植生地域も広範囲で材もかなりの数量で産出されます。このフタバガキ科の材は、種類が多いのでこの地域では広範囲で植生していますが、何故かジャワ島からの産出はないようです。
セランガンバツ材は色あいが黄褐色や薄褐色をしており、木目は細かく色合いも美しい材のひとつです。耐久性に優れ、加工性もよく、乾燥においては、天日、人工乾燥両方ともよく、柾引きすれば、寸法安定性もあり、曲がり、ねじれ等も少ないです。屋外の雨や熱にも強く、耐久性も高い硬質材のひとつでウッドデッキ材としても適材のひとつです。欠点としては、材の中に成長中に入ったピンが見られることがありますが、加工後に入ることはありません。シロアリや害虫には強靭ではありませんが、強い部類には入ります。ヨーロッパやオーストラリアではウッドデッキ材として使用された実績が長く、耐久性は実証済み。セランガンバツ材はイペ、ウリンやカンドーレと比べると若干軽いですが加工性は良く、材の安定供給も利便性のひとつと言えるでしょう。
カンドーレマニルカラ(Manilkara)
市場名⇒ マニルカラ、マサランドゥーバ
学 名⇒ アカテツ科(Sapotaceae)
属 名⇒ Manilkara
比 重⇒ 1.10
圧 縮⇒ –
曲 げ⇒ 2.138Kg/Cm2
マニルカラ材は原産地ではカンドーレやクメアバツなどと呼ばれています。また、同種同属の南米産の種はマサランドゥーバという名が有名です。
材は赤褐色や褐色を示しており、木目も細かく緻密で高密度な硬質材で耐久性にも優れています。硬材質であるため加工に難がありますが、マニルカラ(マサランドゥーバ)の良い特性は寸法安定性があり、ねじれや曲がりも少ないところです。さらに難燃性が強く耐酸性もあり、その上、防虫性も高く、野外の使用には適しています。薬剤処理の必要性も無い状態でも25年以上耐久性を示すといわれ、高湿度の地面や水中の場所での使用や、雨(風)、熱、日光にさらされる場所でもかなりの高耐久性を維持します。マニルカラ(マサランドゥーバ)デッキ材は今後、イペ、ウリン、ジャラ、ボンゴシなどに代わるウッドデッキ材として注目されています。ウッドデッキ材としては高適材品種のひとつです。